曳舟でマジでオススメしたいラーメン屋見つけたから紹介!【すずめ食堂】

2025/06/17

家の近場にマジで他人にオススメしたいラーメン屋ってありませんか?

僕はめちゃくちゃあります。今住んでいるのは墨田区、近場の錦糸町は言わずと知れた歓楽街。そう、ラーメンとキャバクラとたちんぼの街です。東東京の歌舞伎町だと個人的に思っています。

 

試しに錦糸町、ラーメンでググってみるとこんな感じ。

 

 

千葉発こってりギタギタラーメンのなりたけ

真鯛だしのさっぱりめちゃうまラーメンの麺魚

牡蠣のえぐみがやみつきになる佐市

・・・

 

有名どころからまだまだ知名度の低いが絶対今後ヒットするラーメン屋まで、錦糸町のラーメンはアツい!

これだけあればもうみんな紹介してるでしょ、というのもありますが、それどころかオススメラーメンを片っ端から書くのであれば終わる頃にはもう老後になってしまっておりますので、オススメはあっても実際紹介するとなるとなかなか手をつけられないのです。

 

新しく「めっちゃ美味しいラーメン屋みつけた!」となった時は紹介できるのですが、ブログを始めたのが去年の秋。すでにもう何度となく行ってると、「何を今更・・・」と紹介することが億劫になってしまうわけですよ。

小さい頃から一緒にいる幼馴染が高校あたりから気になり出しちゃった男もほら、なかなか告白できないじゃないですか。強がっちゃって。それと似ています。

 

「お前みたいな勝気女、誰も嫁にもらってなんかくれねーよ!(俺くらいだぞ・・・!)」

「なによ、うっさいわねー!(いい加減私の思いに気付いて・・・!!)」

 

こういう感じです。

おそらく古くからある現象なのだと思います。少年期のこの現象が後に反語の文化を作ったのではないかという研究テーマを言葉と心理の分野から研究して論文を出して欲しいです(そんなに興味ありませんが言った手前だれかやってくれていたら読みます)。

 

そう、人生はタイミングが大事です。

 

話がおおごとになってしまったのですが、錦糸町以外の近場でたまたまはいったラーメン屋が引くぐらい美味しかったので、もう記事にしてみようと思いました!

 

すずめ食堂 in 曳舟

スカイツリーから1駅、曳舟の駅を降りて徒歩2分ほどのラーメン屋です。スカイツリーから歩けば徒歩15分ほど。

 

その日僕はだんだんとあったかくなってきたこの気候のせいで仕事を中断し本能的にフラフラと家を出て、わけもなく昼間から散歩をしていまして、たまたまみつけたこのラーメン屋の名前、「すずめ」から飼ってるインコを連想し、吸い込まれていったのです。

 

そんでたまたま入ったのですが、まず思ったのが「店主の対応良すぎじゃね」です。

ラーメン屋の店員って「あいよっ」系の無骨な感じか、「っらっしゃっせーーーーーい!!フゥッ⤴︎!!フゥッ⤴︎!!」系のアホみたいな陽キャのどっちかだと勝手に思ってたんですが、ここの店主さんはね、気のいい田舎のいとこのにいちゃんみたいな優しさがあったんです。

 

やられましたね。

蔵馬なんですよね、振る舞いが。これは浦飯幽助だけではなく、工藤真一や国見比呂にはできない優しさです。

 

やはり都心ということもないので、昼時でも店内は比較的空いていたのもよいです。

ラーメン屋でよくある厨房とカウンターをはさんだ謎の仕切りも存在せず、カウンター席から調理過程が全て見えるのですよね。その繊細さと手際の良さを眺めつつ、ゆっくり待ってるととうとう着陸。

 

特すずめ中華そば1,100円

 

見てくれこの黄金に澄んだスープ!!

 

チャーシューは鶏肉と豚肉の2種類。

注文してからバーナーでチャーシューを炙ってくれるので、煮干し系のスープと合わさってえげつないほどええ匂いがしますわ。

しかもね、・・・デフォルトでゆず皮が入っとるんです。

爽やかなんですよ・・・!さっぱりしてるのにさらに爽やかにさせてくるのです。わかりますか、この複雑なコンビネーションが!

 

スープを飲んだ瞬間、思わず「うまいでんがな!」と叫んでいました。ええ、一人です。関東出身です。

僕の言ってることわかりますか?

 

柔らかく優しいスープに、店長の優しい対応。

これらが合間って思わず故郷の言語を忘れてしまったんですよ

「ここが故郷か・・・!」と思ってしまったんです。

 

世の中には濃厚でガツンとくるぜ〜!!みたいなラーメンが蔓延っています。

わかります。なぜならわかりやすいうまさだから。塩っ気ドーーーン!!背脂ドーーーーン!!肉、にんにくドーーーーーン!! ・・・美味しいですもん。ただし、それは一種の麻薬でもあります。やりすぎると毒となってしまう。

 

上京したての若者はその味を覚えてしまい、溺れる。そしてそんな生活を10年間、32才になるまで続け、体はボロボロに。余分な内臓脂肪と血糖値とプリン体を蓄え、少しずつ鈍くなっていくその味覚から自分の体調の変化に初めて気づく。

そして休養のため、たまたま帰った実家で出てきた、母親の優しい塩気の少ない手料理を食べて、歯を食いしばりながらこう思うんです。

 

「うまい・・・」

 

わかりますか。スープを一杯、レンゲで掬い、軽くすすった瞬間に、上記の感じが上記の経歴を経ることなく走馬灯のように駆け巡ったのです。えも言えぬ感謝。母さん、産んでくれてありがとう的な、万物に対する許しですね、これは。

気がついたら丼の中には麺もスープもありませんでした・・・。

 

何も残っていない丼とは対照的に、僕の胸の奥には一種の感傷が残りました。

また来よう、と。

 

マジでオススメです。曳舟に、いや、スカイツリー見にきた際には行ってみてください!

 

 

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(あ〜、彦摩呂超えてぇ・・・。)