月が縮んでるってマジ? 1年間にどれくらい縮んでいるのか計算してみる

    2019.5.16

    月が縮んでるとNASAが発表したらしい

    大変興味深い記事を見つけたので紹介します。

     

    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190514-00000029-jij_afp-sctch

    以下引用。

    【AFP=時事】月は徐々に縮んでおり、その結果、月面に「しわ」ができたり、「月震」が起きたりしている──米航空宇宙局(NASA)の無人月探査機「ルナー・リコナイサンス・オービター(LRO)」が撮影した画像1万2000点以上を解析した調査結果が13日、発表された。

    調査で判明したことによると、北極近くに位置するクレーター「氷の海(マレ・フリゴリス、Mare Frigoris)」は移動しており、亀裂が発生しているという。氷の海は多くの広大なクレーターの一つで、地質学的な観点から活動がないと長らく考えられてきた。

    地球とは異なり、月にはプレート運動がない。代わりに45億年前に誕生してから徐々に冷却していることで起きる地殻活動が存在する。これにより、まるでブドウがしなびてレーズンになるように月面に「しわ」が生じている。

    月の地殻はもろいため、内側で収縮が起こるとその力で表面が崩れる。すると、地層の一部が隣接する地層の上へと押し上げられる衝上断層という現象が起きる。その結果、過去数億年の間に月は50メートルほど「痩せた」のだという。

    1960年代から70年代にかけて月の地震活動について観測を始めたアポロ(Apollo)計画の宇宙飛行士たちは、月震の大部分が内側の深部で発生しており、月面近くで起こることは少ないことを突き止めた。

     

     

     

    【 過去数億年の間に月は50メートルほど「痩せた」】

    なるほど、縮んでいるといっても、数億年間でたったの50メートル。

    アノマロカリスやハルキゲニアが海中をのそのそと移動している時代から、地上に生物が上がり、鳥類、哺乳類が生まれ、恐竜が大地を席巻し、ユカタン半島に隕石がぶつかり動植物の多くが死滅し、そのあと哺乳類が台頭、霊長類が生まれ、人類が誕生するまでの歳月をかけて、たった50メートルと考えると、めちゃくちゃゆっくりな話ですね。

     

    でも、ちょっと話が大きすぎていまいちわかりづらい。宇宙はいつもそう。わかりづらい。

    そこで僕が頑張って調べて、わかりやすく色々と言い換えてみます。

     

    月は1年間に、どれくらい縮んでいるのか

    仮に五億年とすると、1年間でどれくらい痩せているのだろうかと、計算してみると、こんな暗号が。

    「1e-7」・・・?

    だめだ、英語と数字が合わさるともう体から拒否反応が・・・。

     

    ち解読できない暗号が出てきたので、東工大卒の知識人の友人に解読できるか調査を依頼したところ、どうやら「0.0000001」のことだそうです。さすが東工大卒。

    1年間で0.0000001mということは、100ナノメートルということになるっぽいです。

     

    100ナノメートルはだいたい、HIVウイルスのサイズですね。ちなみにミトコンドリアはHIVウイルスの30倍の大きさなんだとか。

    これで、「月は一年間にHIVウイルス1匹の厚さ分だけ縮んでいる」ということがわかったと思います。ウイルスって1「匹」という数え方でいいのか、疑問が残りますがまあいいでしょう。

     

    では、そこから発展して次の疑問です。

    HIVウイルスを月に敷き詰めると、どれくらいの数になるの?

    「HIVウイルス1匹分の厚さ」というなら、それを月に敷き詰めるとどれくらいの数になるのか、疑問に思いますよね。こちらもわかりやすく説明していきましょう。

     

    月の表面積が3800万平方キロメートルです。

    3800万平方キロメートルの平方根を求めると、こうなりました。

    ここからわかるのは、月の表面積は縦横それぞれ6,164キロメートルの四角形と同じということです。

     

    さて、それではHIVウイルスを1キロメートル並ばせると、何匹になるのか計算してみましょう。

    えー、と、、、多分ですが、100億です。

    HIVウイルス100億匹を横にズラーッと並べると長さ1キロになる、ということですね。

    一キロあたりのHIVウイルスの数がわかったため、いよいよ月表面にHIVウイルスを敷き詰めたときの量を計算してみます!

    またしても暗号か・・・!

     

    仕方がないので東工大卒の知識人の友人にもう一度聞いてみると、「61兆」とのお言葉をいただきました。

    61兆。日本の国家予算が100兆円くらいなので、それほどでもないですね。しかしこれは単に「縦」部分を調べただけ。

    ここから最後の計算です!

    はいきた暗号。

    ここで最後に東工大卒の知識人の友人を召喚し尋ねたところ、「6100𥝱」という言葉をいただきました。

    これはだいたい10の27乗くらいだそうです。数学の未解決問題、リーマン予想で10の30乗以上の素数を探しているそうなので、だいたいそれくらいだと思っていただければいいんじゃないでしょうか

     

     

     

    まとめ

    ということで、月は1年間に「6100𥝱のHIVウイルス」分だけ、縮んでいるということがわかりました。

    やはり、身近なもので説明してもらった方がわかりやすいですよね。

    引き続き、こういった感じで難しい記事をわかりやすく伝えていければと思います!

     

    この記事を書いたライター
    咳戸

    大手広告代理店から独立し、不動産事業や投資等で
    莫大な資産を得る人生を日々夢見ながら家でゴロゴロしている。
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