写真から輪郭線を抽出する方法|画像を線画・スケッチ風に無料変換
- Webサービス
- 動画制作/アニメーション
写真から輪郭線だけを抽出するには?
写真に含まれる色や明るさの境界を検出すると、人物や物体の輪郭線を抽出できます。
元画像の細かな色を取り除き、輪郭を線で表現することで、鉛筆スケッチ、線画、設計図、漫画の下絵などのようなビジュアルを作れます。
このように、画像内で色や明るさが大きく変化する部分を見つける処理を「エッジ検出」と呼びます。
メディアソート株式会社が提供する「エッジ検出」を使えば、画像編集ソフトやプログラミングを使わず、ブラウザ上で写真や動画の輪郭を抽出できます。
画像のエッジとは?
画像処理におけるエッジとは、色や明るさが急激に変化している部分です。
例えば、白い背景の前に黒い商品が置かれている場合、背景と商品の境界では明るさが大きく変わります。この境界がエッジとして検出されます。
人物の顔では、顔と背景の境界だけでなく、目、鼻、口、髪、服の模様なども、明暗の差によって輪郭として抽出されます。
画像内のすべての線を人間と同じように理解しているわけではなく、周囲と比較して変化が大きい部分を計算によって見つけています。
Sobelオペレータとは
Mediassort Studioのエッジ検出では、「Sobelオペレータ」と呼ばれる処理を使用しています。
Sobelオペレータは、画像内の横方向と縦方向の明るさの変化を調べ、輪郭が存在する位置と強さを求める方法です。
画像処理で広く使用されている基本的なエッジ検出方法で、人物、建物、商品などの輪郭を抽出できます。
検出した輪郭の強さに対してしきい値を設定することで、細かな線を残すか、目立つ輪郭だけを残すか調整できます。
写真から線画を作る方法
1.エッジ検出ツールを開く
以下のページへアクセスします。
アカウント登録やアプリのインストールは必要ありません。パソコンのブラウザから利用できます。
2.画像または動画を読み込む
画面上のアップロードエリアをクリックするか、加工したいファイルをドラッグ&ドロップします。
対応しているファイル形式は以下のとおりです。
- JPEG
- PNG
- WebP
- MP4
- WebM
読み込んだ画像や動画は外部サーバーへ送信されず、利用している端末のブラウザ内で処理されます。
3.しきい値を調整する
しきい値では、どの程度の明暗差を輪郭として表示するか調整します。
しきい値を低くすると、小さな明暗の変化も検出されるため、髪、肌、背景の模様など、細かな線が多く表示されます。
しきい値を高くすると、明暗差の大きい部分だけが残り、被写体の外形など、強い輪郭を中心としたシンプルな線画になります。
- 細かな部分まで抽出したい:しきい値を低くする
- 大きな輪郭だけを残したい:しきい値を高くする
- 背景の模様を減らしたい:しきい値を少し上げる
しきい値を低くしすぎると、写真に含まれるノイズや細かな質感も線として表示される場合があります。
4.線の太さを調整する
太さでは、検出した輪郭線をどの程度強く表示するか調整できます。
細く設定すると、鉛筆で描いた下書きのような繊細な線になります。太く設定すると、輪郭が目立ち、漫画やポスターのような力強い表現になります。
- 鉛筆スケッチ風:細め
- 設計図・下絵風:細めから中程度
- 漫画・ポスター風:太め
- 動画のエフェクト:中程度から太め
5.白背景の有無を選択する
「背景を白にする」を有効にすると、白い背景を基調とした線画になります。
紙に鉛筆やペンで描いたようなスケッチ、漫画の下絵、資料用の図などに使いやすい設定です。
白背景を無効にすると暗い背景を基調とした表現になり、監視カメラ、スキャン画面、サイバー、ブループリント風の演出などに活用できます。
6.加工した画像・動画を書き出す
プレビューで線の量や太さを確認したら、加工したファイルを書き出します。
無料版では、透かし入り・1080px上限で書き出しできます。25ドルの買い切りプランを利用すると、透かしなし・フル解像度で書き出せます。
目的別のおすすめ設定
鉛筆スケッチ風にしたい場合
- しきい値:低めから中程度
- 太さ:細め
- 背景を白にする:オン
細かな輪郭を残し、線を細くすることで、鉛筆で描いた下書きのような見た目になります。
シンプルな線画にしたい場合
- しきい値:中程度から高め
- 太さ:中程度
- 背景を白にする:オン
細かな模様を減らし、人物や物体の大きな輪郭を残したい場合に向いています。
漫画・コミック風にしたい場合
- しきい値:中程度
- 太さ:太め
- 背景を白にする:オン
輪郭を太くすると、漫画やコミックのペン入れに近い、はっきりとした表現になります。
サイバー・スキャン画面風にしたい場合
- しきい値:中程度
- 太さ:中程度から太め
- 背景を白にする:オフ
暗い背景へ輪郭を表示することで、物体をスキャンしている画面やデジタル解析映像のような演出を作れます。
エッジ検出に向いている画像
背景と被写体の明るさに差がある画像
エッジ検出は明暗の変化を利用するため、被写体と背景のコントラストが高い画像ほど輪郭を抽出しやすくなります。
輪郭がはっきりした被写体
人物、動物、車、建物、商品など、外形が分かりやすい被写体は線画へ変換しても認識しやすくなります。
背景がシンプルな画像
背景に細かな模様や多数の物が含まれていると、それらも輪郭として抽出されます。
主役をはっきり見せたい場合は、単色やぼかされた背景の写真がおすすめです。
写真をきれいな線画に変換するポイント
しきい値を先に調整する
最初にしきい値を変更し、必要な輪郭が残る状態を作ります。その後で線の太さを調整すると、仕上がりを整えやすくなります。
背景の情報量を減らす
背景が複雑な画像では、被写体以外の線が大量に表示されることがあります。
可能であれば、背景がシンプルな写真を使用するか、事前に必要な範囲だけを切り抜いてから加工しましょう。
低画質な画像ではしきい値を上げる
圧縮ノイズやざらつきが多い画像では、ノイズも細かな輪郭として抽出される場合があります。
不要な線が多い場合は、しきい値を少し高くすると改善できることがあります。
線画・エッジ検出の活用例
輪郭を抽出した画像や動画は、以下のような用途で活用できます。
- 写真をスケッチ風に加工
- 漫画やイラストのような表現
- YouTubeのサムネイル
- TikTok、Instagram、Xへの投稿
- ミュージックビデオのエフェクト
- 建物や商品の輪郭を使ったデザイン
- サイバー・スキャン画面風の映像
- Webサイトやバナーの背景素材
- 動画内の場面転換
自動変換した線画を下絵として使う場合の注意点
エッジ検出は、画像の明暗差から輪郭を自動抽出する処理です。人間が被写体の構造を判断して描いた線画とは異なります。
髪や服の模様、背景の影など、必要のない線も抽出される場合があります。また、明暗差が少ない部分は必要な輪郭でも表示されないことがあります。
イラストの下絵や業務資料として使用する場合は、変換結果をそのまま完成データとせず、必要に応じて線の追加や削除を行いましょう。
まとめ
エッジ検出は、画像内で色や明るさが変化する部分を見つけ、人物や物体の輪郭を線として抽出する処理です。
Mediassort Studioの「エッジ検出」では、Sobelオペレータを使って画像や動画の輪郭を抽出し、しきい値、線の太さ、白背景の有無を調整できます。
ソフトのインストールやアカウント登録は必要ありません。写真を線画や鉛筆スケッチ風に加工したい方は、ぜひお試しください。