動画をブラウン管テレビ風に加工する方法|CRT・走査線・色ずれを再現
- Webサービス
- 動画制作/アニメーション
動画を古いブラウン管テレビ風に加工するには?
映像へ細い走査線、RGBの色ずれ、ノイズなどを加えると、古いブラウン管テレビやCRTモニターで再生しているような表現を作れます。
ブラウン管風の加工は、昭和・平成初期をイメージしたレトロ映像、ホラー、ゲーム、ミュージックビデオ、監視カメラ風の演出などで使われています。
メディアソート株式会社が提供する「グリッチ/CRT/VHSエフェクト」では、動画を読み込み、ブラウザ上で走査線や色収差などを調整できます。
ブラウン管テレビ・CRTモニターとは?
ブラウン管テレビは、電子ビームを画面へ照射して映像を表示するテレビです。英語では「Cathode Ray Tube」と呼ばれ、頭文字を取ってCRTとも表記されます。
現在主流の液晶ディスプレイとは映像の表示方法が異なり、画面を構成する走査線、色のにじみ、ノイズ、独特の発光などが見られます。
こうした特徴は当時の機器では自然に発生していたものですが、現在ではレトロな映像表現として意図的に再現されています。
ブラウン管風の映像を構成する要素
走査線・スキャンライン
ブラウン管テレビでは、電子ビームが画面上を横方向へ走査しながら映像を表示します。
その特徴を再現するために使用されるのが、画面全体へ細い横線を加えるスキャンラインです。
スキャンラインを加えるだけでも、現代の高解像度な映像を古いテレビ画面のように見せられます。
RGBの色ずれ
デジタル画像は、赤・緑・青の光を組み合わせて色を表現しています。
この3色の位置を少しずらすと、被写体の輪郭に赤や青の色が現れ、古いモニターの色にじみや故障した画面のような見た目になります。
映像ノイズ
細かな粒状のノイズを加えることで、電波状態の悪いテレビやアナログ映像のような質感を作れます。
ノイズが弱い場合は自然なレトロ感になり、強くすると故障、通信障害、ホラーなどの印象が強くなります。
ブロックノイズ
ブロックノイズは、映像の一部分が四角いブロック状に崩れるエフェクトです。
ブラウン管そのものというより、映像データの破損やデジタルグリッチに近い表現です。弱く加えると、古い機器の不安定さを強調できます。
動画をCRT・ブラウン管風に加工する方法
1.グリッチ/CRT/VHSエフェクトを開く
以下のページへアクセスします。
アカウント登録や動画編集ソフトのインストールは必要ありません。パソコンのブラウザから利用できます。
2.加工する動画を読み込む
画面上のアップロードエリアをクリックするか、加工する動画をドラッグ&ドロップします。
対応している動画形式は以下のとおりです。
- MP4
- WebM
JPEG、PNG、WebP形式の静止画像にも対応しています。
読み込んだ素材は外部サーバーへ送信されず、利用している端末のブラウザ内で処理されます。
3.スキャンラインを調整する
最初に、スキャンラインを調整します。
自然なブラウン管テレビ風にする場合は、映像の内容を確認できる程度に細い横線を加えます。
スキャンラインを強くしすぎると、人物の顔や小さな文字が見えにくくなる場合があります。
- 自然なCRT風:弱めから中程度
- 古いテレビ画面風:中程度
- 故障したモニター風:強め
4.色収差でRGBをずらす
色収差を調整すると、映像の赤・緑・青が少しずつずれます。
自然なブラウン管風にしたい場合は、輪郭へわずかに色が見える程度に抑えます。
サイバーやグリッチ表現を強めたい場合は数値を上げ、色の分離を目立たせます。
5.ノイズを加える
ノイズを加えることで、アナログ放送や古い映像機器のようなざらつきを再現できます。
ブラウン管らしい質感を作る場合は、完全に映像を隠さない程度の弱いノイズがおすすめです。
ホラーや通信障害の演出では、ノイズを強めることで不安定な印象を作れます。
6.ブロックノイズを調整する
一般的なブラウン管テレビを再現したい場合、ブロックノイズは控えめにします。
デジタルグリッチや故障した映像を表現したい場合は、ブロックノイズを強めます。
スキャンラインとノイズだけでもCRTらしさは作れるため、ブロックノイズは作品の方向性に合わせて追加しましょう。
7.プレビューを確認して書き出す
動画を再生し、被写体や文字が見える状態を保てているか確認します。
制限付きでツールを試すことができ、無料利用時の書き出しは透かし入り・1080px上限です。
25ドルの買い切りプランでは、透かしなし・フル解像度で書き出せます。
目的別のおすすめ設定
自然なブラウン管テレビ風
- スキャンライン:中程度
- 色収差:弱め
- ノイズ:弱め
- ブロックノイズ:ほとんど使用しない
スキャンラインを中心に使用し、他の効果を控えることで、映像の内容を残した自然なCRT表現になります。
レトロゲーム画面風
- スキャンライン:中程度から強め
- 色収差:弱めから中程度
- ノイズ:弱め
- ブロックノイズ:弱め
スキャンラインと色ずれを組み合わせると、昔のゲーム機をブラウン管テレビへ接続したような見た目になります。
古いテレビ放送風
- スキャンライン:中程度
- 色収差:弱め
- ノイズ:中程度
- ブロックノイズ:弱め
ノイズを少し強めることで、受信状態の悪いアナログ放送のような映像になります。
故障した監視モニター風
- スキャンライン:強め
- 色収差:中程度から強め
- ノイズ:強め
- ブロックノイズ:強め
画面の視認性をあえて落とすことで、故障、通信障害、異常発生などを表現できます。
ブラウン管風加工に向いている動画
レトロな街並みや室内の映像
昭和・平成初期をイメージさせる建物、看板、家具、家電などが写った映像は、CRT加工との相性がよい素材です。
ゲームプレイ動画
レトロゲームやピクセルアートのゲームへスキャンラインを加えると、当時のブラウン管テレビで遊んでいるような雰囲気を作れます。
ライブやミュージックビデオ
バンド演奏、ライブハウス、ネオン照明などの映像へ使用すると、オルタナティブ、ロック、サイバーなどの印象を加えられます。
ホラー・監視カメラ風の映像
暗い場所や固定カメラの映像へノイズを加えると、古い監視モニターや発見された記録映像のような演出になります。
よりブラウン管らしく見せるポイント
画面比率を4:3にする
昔のテレビやパソコンモニターには、横4:縦3の画面比率が多く使われていました。
必要に応じて動画を4:3へトリミングすると、16:9のまま加工するよりもレトロな印象を作りやすくなります。
画面比率の変更は本ツールのCRT設定とは別の処理になるため、必要に応じて動画編集ソフトなどで調整してください。
解像感を少し抑える
4Kなどの高精細な映像へスキャンラインだけを加えると、現代的な鮮明さが残る場合があります。
少し画質を落とす、色をにじませる、コントラストを調整するなどの処理を組み合わせると、古い映像機器に近づきます。
画面全体を暗くしすぎない
スキャンラインやノイズを強くすると、映像が暗く見える場合があります。
暗い素材を使用する場合は、人物や重要な要素が見えることを確認しましょう。
文字の大きさを確認する
細い文字や小さなテロップは、スキャンラインと色ずれによって読みにくくなることがあります。
必要な文字は大きく表示するか、映像を加工した後に別の編集ソフトで追加する方法がおすすめです。
CRT風エフェクトの活用例
- レトロゲーム動画
- ミュージックビデオ
- YouTubeのオープニング
- TikTokやInstagram Reels
- ホラー・SF映像
- 監視カメラ風の演出
- ライブやイベントの背景映像
- 昭和・平成レトロの広告
- Webサイトの映像素材
まとめ
動画をブラウン管テレビ風に加工するには、走査線、RGBの色ずれ、ノイズなど、CRT特有の要素を組み合わせます。
Mediassort Studioの「グリッチ/CRT/VHSエフェクト」では、スキャンライン、色収差、ノイズ、ブロックノイズをブラウザ上で調整できます。
自然なブラウン管テレビから、故障した監視モニターのような激しい表現まで、設定によってさまざまな映像を作れます。