都内のコスパ最高温泉「さやの湯」で年末の疲れを癒す【ノマド温泉という提案】
2018.12.30
時は2018年12月30日。
年の瀬の喧騒で、僕は半壊してしまっていました。
・連日連夜の忘年会による胃腸の疲弊化
・にも関わらず年末年始関係なくあるデスクワークによる腰痛の悪化
・公共料金の支払い忘れ
・Pasmoをどこかに落とす
などなど・・・
唯一の救いは実家からの自家製野菜の仕送り。
前回の記事で実家に帰った時におかんから「年末年始実家に帰らんなら、うちで採れた野菜送っちゃるわ」という約束を取り付けたのです。しかし、、、。
だめだ、年の瀬の影響でカーチャンまでおかしくなってしまっている。
────俺の人生、もはやここまでか。
そんな言葉が頭を横切る中、ふと、思ったんです。
「温泉行きてぇ・・・」
温泉で身も心も一度完全にリラックスして、もうふやけまくってドロドロになって、液状化するまで湯船に浸かりまくりてぇ。
さらにこんなことも考えついてしまったのです。
「温泉をノマド的に使用することもできるんじゃね・・・?」
そう!
この瞬間僕の理想の仕事環境のイメージが完成されたのです!
「ノマド温泉」
墨田区から電車で1時間圏内にある、温泉施設。
休憩所は広くて、フリードリンク。
パソコンを持っていき、仕事をしながら、休憩がてら湯船に浸かる。
温泉から出て、ぽかぽかの状態で休憩室的なところで寝ながら作業する。
ちょっと腰が痛いな、と思ったら、荷物を持ってリラグゼーションフロアへ。
あんまにかかるもよし、マッサージをしてもらうもよし。
仕事に目処がついたら館内にある食堂でご飯とビールで食の細道。
入館料・入浴料は3時間で2,000円ポッキリ。
こんな天国、どうですか?
どうですか、経営者の皆さん!!
ということで、上記理想に限りなく近い温泉はないかと検索。
しかしながら、東京砂漠。数百円の銭湯ではなく、温泉を探すとなると、高い高い。入浴だけで3時間3,000円、どうなのそれ? 逆にそれに3,000円払った事実が頭の中に纏わりつき、夢見悪くなったりしない?
そんな中、とんでもない温泉を見つけてしまったんです。
「さやの湯」
都営三田線、志村坂上から徒歩8分というところにある、源泉かけ流し温泉。クチコミ量と評価の高さはもうほぼ間違いなしという信頼の表れです。
土日でも入館料1,100円。岩盤浴は別料金で700円かかりますが、それでも他の温泉に比べたら破格。立地が駅からちょっと遠く、23区の外れだから、ということなんでしょうか?
僕はさやの湯のホームページで入館料を確認した瞬間にタオルとパソコンだけを持って家を飛び出しました。
いざ「さやの湯へ」
時刻は16時50分頃。既に黄昏時ということもあり、風も強くひどく冷えてきます。しかしこれが良いのです。寒い中入る温泉のありがたいことと言ったらもう、よだれが出るほどです。
ウヒョウヒョとテンション高めに歩を進めたのですが、早速最寄駅の改札で止められる。 ???
え? なんで? Pasmoが反応しない・・・?
・・・。何度やってもダメです。
なぜ、改札で止められるのか・・・!?
みなさん、お気付きですか?
そう、叙述トリックです。序盤にも書いたように僕はこの年末でPasmoをどこかに落としてしまっていたのです!
数分後にその事実をようやく思い出し、無事Pasmoを購入。大丈夫、まだ慌てるような時間じゃない。
電車では横山秀夫。
僕はいずれ小説家になるので、電車内では読書と決めてます。
横山秀夫のミステリ作品とは「64」で出会いました。僕が「このミステリーがすごい」を遡って買って読んでいた頃にちょうど発売され、そしてノミネートされた作品です。何年前のことでしょうか・・・。当時、全てを忘れて読みふけった記憶があります。
「クライマーズハイ」は読んでたのですが、ミステリ作家としての横山秀夫はもうドツボでした。すごい面白い。
この人は短編でも、クライマックスがあり、驚きがある、そんな文章を書くのです。驚きんぽ。
そして、電車に揺られること45分、駅から歩くこと8分。
到着。
本当に東京都内かと疑ってしまうほど、横に広い。
そして道路を挟んで反対側にそびえ立つイオン。このタッグはやばい。温泉で疲れを癒したおじいちゃんおばあちゃんは間違いなく吸い込まれていく。
館内はどこに行っても人だらけ。うじゃうじゃいるのです。
12月30日、電車の中はガラッガラでして、まあ、こんなもんかと思っていたのですが。。。
みんなここにいたのか、、、というほどの混み具合。
早速受付をスルーして内観を撮り出した僕に、店員さんがマークしてきました。
「いらっしゃいませ。タオルはお持ちですか?」
────もちろん、持参してます。
「館内着のご利用はいかがいたしますか?」
────大丈夫です(え、館内着って? 着てみたいな、、、どうしようかな、、、)。
「それでは、お帰りの際は靴箱のキーで精算をお願いします」
────わかりました(え? なんて? 精算?)。
「いってらっしゃいませ!」
────ええ、はい(精算? え?)。
という感じで滞りなく、非常にスムーズに受付を済ませ、早速温泉に入りました。
はっきり言って、最高じゃった。
サウナと水風呂さえあれば良い派の僕ですが、さや湯ではサウナ、水風呂、源泉だけでなく、露天には塩サウナ、壺湯、寝湯など、様々なニーズに対応した最高のサービスを提供していました。正直、見くびっていました。
そして混み具合も半端じゃない。東南アジアの刑務所のドキュメントでみたような人口密度で、サウナ以外は空いたところに入る、そして他の湯船が空けば移動する、そんな感じで一つ一つの湯船を嗜みました。
一通り堪能して、お風呂から上がる頃には、もう一時間半が過ぎてしまっていました。
なんと、贅沢な時間の潰し方!
ぽっかぽかになった体で行くところといえば、もちろんマッサージチェアでしょう。
な、なんだこれは!(悦)
まるでガンダムのコックピットじゃないか!(恍惚)
こちらは10分250円とのこと。早速小銭を用意しようとしたところ「靴箱の鍵のバーコードをかざしてください」との注意書きが。
ここでやっと受付の店員さんが言っていた意味がわかりました。なるほど、精算は全てこの鍵でやるのか。
そしてこのマッサージチェア、コースが充実していて逆に難しい。自由度が高い分、全てを試すとなると時間がかかってしまいます。「無重力コース」とかまじで意味がわかりません。
そんな感じでリモコンと戦っているうちに約束の10分が終了。今回はうまく乗りこなすことができませんでしたが、次はみてろよ、とマッサージチェアに一瞥くれてやりました。
最後に、温泉といえば、「食堂」ですよね。
めっちゃ混んでるので、すぐには入れず。名前を記入して待つこと5分。
1名様だったので、カウンターへ連れられて行きました。
そして、どーん!!
うまい、うますぎる!!
1時間半にも及ぶ入浴で乾ききった体に、2日ぶりのビール!これは犯罪的な美味しさ!
さらに、どーん!!!
せいろと寿司!!
これもめっちゃうまい!!たまらない!!
蕎麦はかみごたえがあるし、寿司は死んで間もない魚介類が酢飯にしっかりと乗ってて、めちゃくちゃ美味い!!わさびも効いてて素晴らしい!
ということで、急にテンションが上がった結果、気が付いたら5分でペロリと平らげてしまいました。食べログなら、星5!(ちょろい)
ここで当初の目的を思い出す。
いやー楽しかった、帰るかー、と思った瞬間、僕は当初の目的を思い出したのです。
「ノマド的な温泉活用」
そう、休憩所みたいなところでパソコンを広げ、仕事をして、あわよくば最後にもう一度温泉に浸かっても良いじゃないですか。つーか、それはそれで最高じゃないですか。
しかし、そんな中問題が露呈してしまいます。
①めっちゃ混んでて場所が取れない
時刻は20時くらい。
しかも年末だからなのか、この混み具合。みなさんビール瓶を片手に顔を赤らめてわいわいやってるのです。
こんな中、パソコンを持ち出し一人インテリ気取ってどうする! みたいな空気があるのです。
これは時期と時間帯が完全にミスマッチしていることに気付きました。
②あとめっちゃ眠い
これはもう、不徳の致すところ。
1時間半の入浴、サウナに40分もいれば、芯からぽかぽかしかし疲れもまた同時に襲ってくるのです。
しかもサウナ→水風呂を3回繰り返したら、もう今日は終わりでいいじゃない!
と、いうことで、体が冷えぬ内、さやの湯を退散することに。
そして、帰り際に靴箱のキーにあるバーコードで精算。もうこの時はまるで常連のような仕草でさらっと精算機に向かいます。
ににに、にせんきゅうひゃくはちじゅうえんんんんん!?!?
風呂という風呂を堪能し、寝床でくつろぎうたた寝し、コックピット型のマッサージチェアに揺られ、ビールと寿司とせいろを堪能してこの値段!?
しかも、時間制限なし、平日の場合は入館料870円ですよ?
朝10時から閉館の深夜1時までの15時間いても、870円ですよ?
考えてみてください。そう、ネカフェ。ネットが繋ぎ放題といえ、漫画が読み放題といえ、だいたい2,000円くらいかかるもんなんじゃないですか!
さやの湯なら、好きに温泉に浸かって、好きに横にゴロンとなって、持参した小説なんかも読み放題で、平日870円!休日でも1,100円ですよ!
もう感動を通り越して怒りすら覚えるレベルです!(怒)
素晴らしい、素晴らしいど、さやの湯!!
ノマド温泉という、新しい提案の今後
今回は初めての試みだったため、いろいろと課題が見つかりました。
しかし方向性は決して間違っていないという自信もつきました。これこそが次世代型なのです。
リモートでの仕事がだんだんと定着してきた現代、どんどんとcomfortableになっていくこの世代において、次に社会人が求めるのは「ノマド温泉」。これはもう間違いない。
時代のハシリとして、より素晴らしい労働環境を求め、今後もノマド温泉ができそうな場所を徹底追求していきます!
大手広告代理店から独立し、不動産事業や投資等で
莫大な資産を得る人生を日々夢見ながら家でゴロゴロしている。
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