著作権について【ざっくり解説】

    2019.9.10

    よく「著作権」についてのお尋ねがあるのでこちらに書き記しておきます!

    非常にざっくりとした解説なので、著作権法を読んで頭を抱えていた僕でもわかるように説明します。

     

    そもそも著作権とは?

    著作権とは、著作者や著作物、それに付随する利益を守る法律です。

     

    著作権の対象は?

    対象は主に、美術・音楽・文芸など、「作者の思いや独自のスキルが入っている制作物」となります。代表的なものとして、「楽曲」や「映像作品」とかでしょうか。イラストや、建築物なども著作権の対象になります。

     

    逆に著作権の対象にならないものも、いくつかあります。

    逆に誰が作っても同じになるようなものは、著作権の対象となりません。たとえば、「コンパスを使って描いた綺麗な丸」とか、「エクセルで事実だけをまとめたデータ」などがそうです。

    他にも、創造されたものでなければならないため、「頭の中で構想しているアイデア」や「自分だけが体感したえも言えぬ気持ち」などに著作権はありません。

     

    著作権に侵害する行為

    じゃあ具体的に著作権を侵害する行為にはどんなものがあるのか、少し例を挙げてみます。

     

    ①無断使用

    これが多分一番多いと思います。例えば人の作品を勝手にSNSのアイコンにしたりしたりするのはダメです。記事や画像の無断転載も、これにあたります。

     

    ②二次利用

    勝手に著作物を使って、新たな作品を作ることはできません。例えばイラストを許可なく編集したものを掲載したり、映画を勝手にアフレコしてYouTubeで流したりしたら、これは明確な著作権の違反になります。

     

    ③再配布

    誰かがが作った製品を許可なく商用に利用したり、複製して誰かに配布するようなことがあるともめます。もめますし、怒られます。

     

    このあたりが、著作権違反で多い例です。

     

    著作権に違反しないこともある

    CDの複製は、個人で利用する分には著作権に違反しない! ということを聞いたことはあるのではないでしょうか。というように、状況や事態をによっては著作権に違反しないことも結構あります。

    ここらへんは混み合った話になるのと、僕も良くわかってないので自分で調べてみてください。

     

    著作権を侵害した場合は?

    著作権を侵害した場合、民事で訴えることができる他、著作権を保持している方が告発すればそれは刑事事件にもなるっぽいです。つまり、慰謝料や示談金とは別に罰金が生じてしまうこともあったりします。

     

    著作権を譲渡しても、やっちゃいけないこともある

    最後に注意しなければならないことは、著作権の譲渡に関する問題です。よく耳にする「著作権の譲渡」ですが、こちら全ての著作権を譲渡しても、法律によって「著作者人格権」は譲渡されないことになっています。

    そしたら今度は「人格権ってなんだ」っていう話になりますが、これは「自分自身を守る権利」みたいなものです。例えば、自分が丹精込め、愛情を込めて作ったキャラクター絵の著作権を全て譲渡したとして、そのキャラクター絵がものすごい酷い扱いをされていて、大量に印刷されて破かれたり、ケツ拭き紙に使われていたりしたらものすごい嫌な思いをしますよね。

    そんな感じにならないように保護されているのが、著作者人格権です。

     

    つまり「著作者がマジで嫌な思いをする行為」や「著作者以外の人が自分が作ったとか流布する行為」なんかは、著作者人格権の観点からやっちゃダメです。

     

    例えば2012年に起こった、ゴーストライター事件。

    「難聴おじさん」こと佐村河内さんがゴーストライターである新垣さんに楽曲制作の指示をしていて、あたかも自分が制作したかのように見せかけ世間を騙していたあの事件ですね。記憶に新しい。

    あれも、「著作権譲渡してるんだったら問題なくね」という意見も便所の落書きで拝見したりしたのですが、その場合であっても、新垣さんの告発は法的にみれば「著作者人格権」を有しているため、しっかり認められた行為であることは間違いありませんね。

     

    Mediassortの著作権の捉え方

    Mediassortに関しましては、著作権の扱いは著作物によって異なります。著作権を完全に譲渡している場合でも、上記内容の通り著作人格権はMediassort側が所持してると考えますので、あんまり酷いことはしないでくださいお願いします。

    この記事を書いたライター
    咳戸

    大手広告代理店から独立し、不動産事業や投資等で
    莫大な資産を得る人生を日々夢見ながら家でゴロゴロしている。
    TWITTER