【一番美味しい牛すき鍋はどれ?】2019年版!三大牛丼チェーンで食べ比べ

    2019.11.18

    10月後半、朝方が冷え込む時期になると、牛丼屋が冬メニューに備え屈伸運動を始めます。

     

    そして11月には多くのチェーン店で始まる季節限定メニュー「牛すき鍋」。このメニューが出てくると冬の到来を感じるという「おきまりのメニュー」ではあるのですが、どの企業もちゃんと企画段階から会議しているはずです。味やメニュー内容が毎年変わるんです!

    そこで毎年それぞれの牛丼チェーン店の牛すき鍋を食べ比べるという乙な趣味を持っている僕が、今年も調査に乗り出しました!去年は吉野家に軍配が挙がりましたが(個人的)、今年はどうなんでしょうか。

     

    松屋

    お肉たっぷり牛鍋膳 590円 味変キムチ 90円

     

    まずは牛丼チェーン界のエース、松屋の「お肉たっぷり牛鍋膳」。なんたって素晴らしいのはその金額!500円代で鍋の定食が食べられる店なんてそうそうないでしょう。

    めちゃくちゃ濃い味つけでご飯が進みます。濃い味ですが、玉ねぎをはじめとした甘みが強くて非常に美味しい。卵をくぐらせるとちょうどいい味わいになり、鍋だけでもいけちゃう。これはうまい。

     

    具材における特徴ですが、「野菜の火の通り具合が最高」「豆腐がしっかり入ってる」この二つはマジででかい。完璧な差別化ができてます。お肉たっぷりと称してはいますが、言うほど多くない気がします。松屋ならもっとお肉たっぷりのメニューある気がする。

     

     

    ちょっと贅沢に行きたい人は+90円で味変キムチを買ってこい。このキムチ、どこのキムチをどう使ってどう味つけしてるのかさっぱりわからないが、牛すき鍋の味を一気にキムチ鍋に変えてくれる優れもの。二つの味の鍋を楽しむなら、ご飯並盛りじゃ足りないですね。ついでにビールも持ってこい!ってなってしまいます。

     

    吉野家

    牛すき鍋膳 大盛 748円(+税)

     

    吉野家の今年の牛すき鍋膳。最初の印象としてはやや高いかな、という感じです。こちらは大盛りのため822円なのですが、並盛りでも700円を超えます。増税の影響が要因ではあると思いますし、ご飯無料おかわりの対象のため米はガッツリ食べられると考えれば、いや、にしてもやや高いかな〜。

    具材は火を通してない状態で盛られているのか、野菜は食べるまでに少し加熱が必要な模様。もちろん牛肉は火が通っている状態で提供されてます。半ナマの野菜のシャキシャキ感を楽しみたい人にはおすすめです。

     

     

    並盛りでも比較した上で、肉量は「お肉たっぷり」を自称していなくても松屋より多いんじゃないか、と思ってしまうくらいガッツリ乗っています。

    具材ポイントは「うどんががっつり入ってる」「大きく切られた食べ応えのあるネギ」これが強いです。非常に美味しい。残念ながら牛すき鍋を頼んだ二回とも豆腐がのっていないという珍事件があったのですが(公式写真を見る限り普通は1枚乗ってる)、ネギがうまかったので許容範囲内としましょう

    しかしながらご飯おかわり自由のお店の鍋にうどんが入っているというのは、味はともかく少し残念です。繊細な心を持つ我々食べ過ぎちゃう勢にとっては、「うどん食ってもなお、ご飯おかわりなんてできるわけねぇ・・・」とかなり罪悪感を感じさせる仕上がりです。

     

    番外編

    麻婆牛鍋膳 並盛 748円

     

    こちらは去年のチゲ鍋膳とは違ったメニュー。「麻婆牛鍋とは・・・?」と思い注文して見たのですが、牛鍋膳とは出汁からだいぶ違う気がします。そしてかなりイカつい辛さなのです。国産の唐辛子を使っているのでしょうか、上に乗ってる鷹の爪をひょいと食べてみたところめちゃくちゃ辛い。辛いというか痛い。最高。

    これはぜひ毎年出して欲しいです。しかし去年の牛チゲ鍋膳もめちゃくちゃうまかったのに・・・今年も販売してくれたっていいのに・・・。

     

    すき家

    黒毛和牛すき鍋膳 並盛 890円

     

    どうした〜。すき家、どうした〜。

    やはりお子様メニューにひじきの小皿をぶち込む独自のスタイルは現在も輝いていますね。

    今年のすき家は鍋を使わない鍋料理を提供してきました。そのためやはり他2店と比べると見た目のチープさがいたたまれません。さらにこのマロニーちゃん的なしらたきが田舎でよく出てくるような肉じゃがを彷彿とさせ、せっかくの黒毛和牛というネームバリューが台無しになってしまっている感じがします。大量に仕込んですくって乗せる提供スタイルだからか、盛り付けも汚ねぇ。これでこの値段はどうなの。

     

    その上すき焼き鍋をご飯の上にぶっかけることで洗い物を少なくしていくスタイル。「すき鍋膳」ではなく「すき鍋丼」ではないかと思ったのですが、「すき鍋丼」は単品の場合の名前で、これに味噌汁と卵がつくと「すき鍋膳」になるようです。さらにここからごはんとすき鍋部分をセパレートし、お新香をつけたものが「すき鍋定食」として販売されていまして、お値段驚きの940円。味噌汁に値段の概念がない松屋と比べると、やや守銭奴感が否めません

     

    具のポイントとしては何と言っても「黒毛和牛使用」です。これによりもう提供前の段階で大幅なリードを決め込んでいます。しかしながら「個人的に嫌いな高野豆腐」「しらたきと白菜のチープさ」などのマイナス要素がやはり多いです。

     

     

    しかし食べてみるとめちゃくちゃうまい。これワンチャンまずいんじゃないかな・・・と思ってしまう見た目から急遽紅生姜祭りを決行しようという思いすら合ったのですが、その予想を大きく覆すうまさです。さすがは黒毛和牛、肉の旨味が全然違う。ブランド牛をやっすい容器にぶち込む姿勢は評価できませんが、味付けはめちゃくちゃうまい。

    思えばすき家も息の長い全国チェーン。ワンオペ問題やカッチカチのマグロのたたき問題などで世間を賑わせながら、さらには単純に「牛丼がまずい」と言われ続け各所から批判を受けながらも、安定した店舗数で常に黒字を維持し続けている企業なだけあります。ローマは一日にして成らず。要所で美味しいポイントがかならずある。その実力をしっかりと感じました。

     

    個人的今期牛すき鍋ランキング

    第1位 松屋「お肉たっぷり牛鍋膳」

    こちら辛くも松屋が勝利です。2位との差はほぼありませんでしたが、決め手となったのはやはり「味変キムチ」、それから「低価格」「豆腐」です。美味しく豆腐を食べられるすき鍋はシンプルに美味しいことを改めて実感しました。過去何度も新メニューで新たなる世界を提供してくれている松屋。今年もその実力に脱帽です。

     

    第2位 吉野家「牛すき鍋膳」

    安定したうまさで2位をキープしたのは吉野家の牛すき鍋膳。1位を取れなかった敗因としてやはり「うどんが多い」ということと「ちょっと高い」ということが挙げられます。並盛りで700円を超えてしまう吉野家に対し、松屋は600円を切る上、「味変キムチ」を加えても600円台をキープ。この差はやはり大きいですね。しかしながらめちゃくちゃ美味しかった!今年もお世話になります!

     

    第5位 すき家「黒毛和牛すき鍋膳」

    味は確かに美味しい!まずいなんて全然思ってない上、普通にたまに食べたくなると思うのですが、今回は5位となってしまったすき家。しかしながら、これこそがすき家の真髄。「牛丼うまくない」とか言っている人たちはマジで恥を知って欲しい。謙虚に、3位、4位を差し置いて5位に居座るこのスタイルがすき家の良さでもあると思える日が皆さんにもきっとくるはずです。

     

    まとめ

    今回は記事の企画でランキングをつけてしまいましたが、総評すると全てのお店が美味しいし、値段に見合った価値があると思いました!これからますます冷え込みが強くなって、鍋がどんどん美味しくなっていきます。そんな時は、皆さんも夜ご飯に牛丼チェーンですき鍋食べてはいかがでしょうか?

     

    松屋の朝定食アレンジのすヽめ【360円】

    突如として現れた塩キャベツ豚丼を調査【松屋】

    【青天の霹靂】吉野家の新装開店、その店内とシステムに思わず心慌意乱!!

     

    この記事を書いたライター
    咳戸

    大手広告代理店から独立し、不動産事業や投資等で
    莫大な資産を得る人生を日々夢見ながら家でゴロゴロしている。
    TWITTER